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DLTワークショップを通して国内の森林について考える


大館北秋田地域林業成長産業化協議会主催で、ウッドスタート宣言自治体である、秋田県大館市の産業部林政課による、秋田スギを使ったDLTのワークショップを東京おもちゃ美術館にて開催しました。


まず最初に大館市の林政課 千葉泰生さんに市の概要と、そして林業などについて興味深いお話を伺いました。


市の約8割が森林という大館市のモットーは「伐ったら植える」。


そこで!皆さんは、木を伐採する機械と言えば、何を思い浮かべますか?


恐らく一番多い答えは「チェンソー」ではないでしょうか。

実は他にもあるのです。


それは・・・ 「フェラーバンチャ(伐倒機械)」

立木をつかみ、大きなハサミで切り倒し、その木を移動させることもできる油圧式機械です。


そして「ハーベスタ(伐倒造材機械)」というのもあります。

この機械は、木を倒すだけではなく、決められた長さに木を切りそろえたり、枝を切り払うこともできるのです。


これらの機械を使うことで、林業に関わる人手不足の課題解決の一つの手段となっているそうです。


さてさて、それでは『DLT』とは何でしょう?

Dowel Laminated Timber(木ダボ接合積層材)の略で、木ダボのみで接合する木質素材のことです。

接着剤やくぎを使わず、丸みの部分や皮つき部分も使え、今までチップで燃やしていたのが意匠材として活用できるそう。


そのDLTの技術は、ヨーロッパでは既に浸透しているそうですが、国内では株式会社長谷萬さんが導入しているとのこと。

(長谷萬さんは、木育サミットの木育推進メンバーでもあります)


今回は、「DLTミニスタンドを作ってみよう!」のワークショップで、ただモノづくりをするだけではなく、国内の森林や、林業そして木材産業について考える機会になった様に思います。


日本は世界で第二位の森林大国でありながら、自国の木を活かしていないことが課題となっています。

こうした実情を一人でも多くの方に知っていただきたい、と千葉さんは話されました。


木育キャラバン木育インストラクター養成講座なども継続開催されており、木育推進に力を入れられている自治体である大館市。秋田犬のハチ公が生まれたその土地で、木育が広がりつつあります。








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