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秩父のおもちゃは秩父の木と伝統で作りたい

東京おもちゃ美術館が監修した、秩父市のオリジナルおもちゃセット『Wooden Toy Set』を運用するにあたり、2023年2月にボランティア養成講座を行いました。


その際に、秩父市の誕生祝品を担当された3名のおもちゃ作家さんより

それぞれの誕生祝品玩具や、木への思いについてお聞きした内容を

連続でご紹介します。



まずは、最初の『TUMICCO』を発案された、森画/モクモクキカクのアダチユミコさんですが、

おもちゃコンサルタントと、木育インストラクターでもあります。

秩父の山の中で生活したいと、移住されてきたそうです。


その様な中で、秩父のおもちゃを「秩父の木と伝統で作りたい」との思いから、

『TUMICCO』を発案。ちなみに、秩父の郷土料理「つみっこ(すいとん)」と「積み木(積みっこ)」からの発想で名付けたそうです。


スギとヒノキで作られた”のこぎり屋根の工場”は、車や家にも見立てて遊べます。


秩父そして日本の文化を伝えたい!と思い、サイズも㎝ではなく、一寸、二寸の尺貫法で表示されています。


尚、この木製玩具の仕上げは、納品数が多かった初年度から数年は市内在住の方や、シルバー人材センターの皆さんに磨いてもらっているそうです。


風呂敷のデザインは、生まれも育ちも秩父の方、そしてそれを

秩父銘仙織元の職人さんが手掛けています。


アダチさんが「秩父らしさがつまったおもちゃ、日本らしいおもちゃ」とおっしゃる通り、

まさに地元で作り上げられた、地産地消の誕生祝品ですね。



アダチさんは、東京おもちゃ美術館が誕生祝品と共に贈呈していただいている、

赤ちゃんからはじめる木のある暮らし」のインタビュー記事に、ご家族皆さんで出ていただいています。


また、秩父市Wooden Toy Setにも入っている、本格的な太鼓の音が楽しめる「キデドン!和紙のタイコ」もツグミ工芸舎さんが制作されています。



そんなアダチさんにお聞きした

その一『木の魅力とは?』

→ 針葉樹は、やわらかいのですぐに傷がつきます。

  ですが、遊ぶにしては良さでもあります。

  キズも味として思い出として残るもので、会話も生まれます。


 「TUMICCO」の梱包は、紙などではなく風呂敷なので、結んでお片付けができます。

木であれば大人になったら燃やして捨てられるし、風呂敷はお母さんが使えることが良さだと思っています。

  


そのニ『木製玩具って、どうして高いの?』

→ 誕生祝品は、18ピースで1セットです。

 そのやすりがけが大変で、製品として販売するには、その段階で傷がついてはいけないのでその気遣いが必要になります。


 地元の方に作業をしていただいていますが、同じものでも人によって、やすりのかかり具合が異なるため、その監修もする必要があります。

そして、ピッタリだったサイズでも隙間ができたりするので、しっかりと組み合わさっていないと値段に反映されてしまいます。




いかがでしたか?秩父のおもちゃのこと、木のおもちゃのこと、「なるほど」、「そうなんだ~」と思ったこともあったのではないでしょうか。


次は、mamamanoの江幡さんをご紹介します!

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