2021年7月に、焼津駅前の商店街の一画に開館した焼津おもちゃ美術館(静岡県)。
1階に、こども図書館“えほんと”が併設されており、子どもを中心とした多世代で、おもちゃと絵本が楽しめる子育て支援・地域交流施設です。
焼津おもちゃ美術館は、多くの静岡県産材を活用しており、焼津ならではの漁業や港町をイメージした木のおもちゃで遊べる木育体験施設でもあります。
焼津おもちゃ美術館では、春休みからゴールデンウィークにかけて、これまで木育推進委員としても関わっていただいている企業や、地域の製材所などの協力のもと、様々な木育ワークショップを開催しました。
「どうぞのいす」づくり
・協力:(株)Tree to Green
「どうぞのいす」は、うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰り広げられる取りかえっこが描かれたロングセラーの絵本です。この絵本に出てくる椅子を実際に作るワークショップ。こども図書館”えほんと”を併設する焼津おもちゃ美術館に、まさにぴったりの内容でした。
ほとんどの子供たちがノコギリやカナヅチを初めて使うようでしたが、大人が驚くほどの集中力を発揮!ヒノキの香りを感じながら、2時間近く集中力を切らさず、たいへん満足度の高いものになりました。
樹種がえらべる「こいのぼり」づくり
・協力:(株)長谷萬 MOKULABO
こいのぼりは、ケヤキ、ナラ、サクラ、カツラの4つの樹種で作られた頭と胴体の組合せを、選び、自分だけのオリジナルのこいのぼりを作りました。選んだパーツを接着し、紙やすりで仕上げるという内容でした。
樹種を選ぶときに親子で相談したり、作業の合間に大きさや樹齢など世界一の木の話を聞き、実際に世界一軽い木と重い木を手にしたりと、小さなお子さんも一緒に作業に取り組みながら、「大人も勉強になった」との声もありました。
「ヒノキのたまご」絵付け体験
・協力:(有)落合製材所
館内の「木のおおうなばら」にある8万個の木のたまごは、すべて、焼津市の南部を流れる大井川流域のヒノキで作られています。「木のおおうなばら」と同じ大井川産の木のたまごに、思い思いの絵付けをしてもらいました。
参加したみなさんは、絵付けを楽しみながら、地元の木材について考えるきっかけになったようです。
また、真っ新な木のたまごを手に取り、館内のツルツルしたたまごと比べて、日々お客様の遊びの中で擦りあい磨かれて「遊ぶことで育つ木のおもちゃの魅力」を実感できました。
焼津おもちゃ美術館では、これからも、木の魅力や心地よさを木に触れて五感で感じるワークショップや、専門家のもと安心して親子で参加いただける木育ワークショップを開催していく予定です!
焼津おもちゃ美術館(ターントクルこども館)
*2022年7月4日の開館1周年記念に向けて、おもちゃ学芸員・えほんとサポーターがワクワクをお届けするカウントダウンイベント「おもちゃとえほん祭り」を開催中!
開催期間:7月3日(日)までの毎週土曜・日曜
詳しくは、ホームページをご覧ください。
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