2024年6月1日、愛媛県今治市がウッドスタート宣言を行い、ウッドスタート自治体の仲間入りを果たしました。
「鈍川渓谷に流れ蒼社川となり、その流れで晒し、織り込まれた「今治タオル」。森から生まれた水の流れは、今治の基幹産業を支え、土壌を潤し、やがて燧灘へ流れ、しまなみの多種多様な生き物や、今治に住む私たちに多くの恵みをもたらしてくれます。」
ウッドスタート宣言書の一文です。
蒼社川の水、そしてその水を生み出す今治の森が地域にとってどれだけ大切なものか強く伝わってきて、清らかな気持ちになります。
調印式の会場では、これから今治市で誕生する赤ちゃんに贈られていくことになる、誕生祝い品の「節句つみき」もお披露目されました。たくさんの赤ちゃんたちが、木のぬくもりを感じながらこのつみきで遊び、すくすくと育っていく光景を想像すると、ワクワクしてきます。
当日は、ウッドスタート宣言のほか、「しまなみ木のおもちゃ美術館(仮称)」設立に向けた発表も同時に行われました。東京おもちゃ美術館・今治市・イオンモール今治新都市の3者が連携協定を結び、2026年春頃のグランドオープンを予定として、しまなみ木のおもちゃ美術館(仮称)の設立・運営を目指します。実現すれば、四国はなんと4県全てにおもちゃ美術館が存在することに!四国内4県5館のネットワークを生かし様々な連携を行うことで、いろいろと面白い取り組みが生まれるのではないかと、今から期待が膨らみます。
さらに、ウッドスタート活動の一環として、移動型おもちゃ美術館「木育キャラバン」も同時開催されました。同会場での木育キャラバンは昨年に続き2回目でしたが、前回同様多くの方が足を運んでくださり、良質な木のおもちゃと遊びを心ゆくまで楽しんでいました。来場者の中には、四国内のおもちゃ美術館に行かれたことがある方も多く、今治に常設のおもちゃ美術館ができることへの喜びと期待の声が聞かれました。
今回のウッドスタート宣言をはじまりとして、今治市にお住まいの方々が地域の森林や木材をこれまで以上に身近に感じ、木のぬくもりに触れながら心豊かな暮らしを送れるような取り組みが様々な形で進んでいくこと、とても楽しみです!
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